2022個展

「魚には、世界がどう見えているんだろう。猫には、世界がどう見えているんだろう。人間には、世界がどう見えているんだろう。
この子には、この人には、世界がどう見えているんだろう。世界はひとつだけど、ひとつじゃない。
世界はおおきい、世界はひろい。

人に疲れたら、猫になればいい。魚になればいい。何にだってなればいい。人が好きになったら、また人になればいい。
100匹いれば、100匹分、そのひとつひとつに、喜びがある。

人は、他人と全く同じものは描けない。私には私のかえる、あなたにはあなたのかえる。

違うから驚きに満ちていて、違うからたのしいが溢れてく。

この世界は、もっともっと自由で自在。」

東京にある梅上山光明寺にて、「大小猫図」と「百蛙」の展示を行いました。

大小猫図

『大小猫図』は、私の大好きな江戸時代の絵師、長澤蘆雪の『虎図』からモチーフを取っています。猫のようにも見える大きな虎が描かれた無量寺の襖、その裏には池の魚を覗き込む猫が描かれています。

一説によると、表に描かれた虎は、「池の魚から見た猫」なのではないかと言われています。確かなことは分かりません、全然そんな意図はないのかもしれません。それでも、私はその説が大好きで、「魚から見たら猫も虎みたいに獰猛に見えるのかもしれない」と想像することが、楽しくて仕方ないのです。

視点を変えて、世界をみる楽しさが、豊かさが、そこには詰まっているような気がするのです。自分の見る世界が狭くて息苦しいと感じていた自分へ、同じように感じたことがあるひとへ、そして今を生きる全ての人へ、もっと視点は自由自在なのだと、前向きな「ことば」を伝えてみたかった。

百蛙